国から資格取得を推奨されている『知的財産管理技能検定』。
今、取得者が増加中で注目されている資格のひとつです。
特許や著作権などの知的財産の管理を適切に行えるスキルの証明になり、転職にも活用することができます◎
難易度/ 合格率 | / 3級【学科】約54% 【実技】約69% |
受験資格 | 3級なら誰でも受験可能 |
試験形式 | 学科:マークシート(45分) 実技:記述(45分) ※3級の場合 |
試験日程 | 3・7・11月の年3回 |
勉強方法 | 独学・通信講座(スタディング) |
勉強時間 | 2カ月前後(3級受験時の目安) |
受験料 | 3級:11,000円 |
*合格率は非公表につき、当サイトで算出(2018.3実施試験)
国家資格なのに難易度低め?知的財産管理技能検定の合格率
知的財産管理技能検定は公式の合格率が発表されていませんが、合格者データをもとに算出したところ、2・3級の合格率は以下のような数字になります。
3級 | 2級 | |
2018年3月試験 | 学科:54% 実技:69% | 学科:37% 実技:53% |
2017年11月試験 | 学科:66% 実技:61% | 学科:37% 実技:48% |
2017年7月試験 | 学科:67% 実技:71% | 学科:47% 実技:56% |
それぞれ学科と実技に分かれていますが、両方が基準をクリアすることで合格となります。
すごく簡単・・・とは言えませんが、3級にいたっては国家資格のわりに難易度が低いといえるでしょう。
表には表していませんが、1級の学科になると10%を切ることも珍しくなく、難易度はぐんと上がります。
まずは3級から!受験資格について
知的財産管理技能検定は3・2・1級(特許・コンテンツ・ブランド)があり、どの級からでも受験が可能です。
ただし、それぞれに受験資格があるので、3級を受けずに2級・1級から受験したい人は注意が必要です。
2級の受験資格
- 2年以上の実務経験があること
- ビジネス著作権検定上級に合格していること
- 3級に合格していること など
*いずれかを満たすこと
ちなみに3級は「知的財産に関する業務に従事している者または従事しようとしている者」が受験資格となっていますが、知的財産に関する業務に従事する具体的な予定がなくても、その意思さえあれば受験できます。
つまり「誰でも受験可能」ということです。
何を問われる?知的財産管理技能検定の試験について
試験は学科と実技に分かれていて、それぞれ別時間に行われます。
- 学科・・・業務上必要とされる知識を有しているかを問う内容
- 実技・・・その知識を発揮して業務上の課題を解決できる能力を問う内容
形式 | 問題数 | 時間 | 合格基準 | |
3級 | 学科:マークシート(3肢択一) | 30 | 45分 | 満点の70%以上 |
実技:記述 | 30 | 45分 | 満点の70%以上 | |
2級 | 学科:マークシート(4肢択一) | 40 | 60分 | 満点の80%以上 |
実技:記述 | 40 | 60分 | 満点の80%以上 | |
1級 | 学科:マークシート(4肢択一) | 45 | 100分 | 満点の80%以上 |
実技:記述&口頭 | 5 | 30分 | 満点の60%以上 |
同日に学科と実技の両方を受験しても良いですし、別日に受験してもかまいません。
(ただし、1級は学科を合格していることが実技の受験資格なので、同日受験はできません)
3級の試験科目は「ブランドやコンテンツ保護」「契約」などで、中でも特許法・実用新案法・著作権法に関する問題が頻出される傾向にあります。
3級では基礎問題が問われ、難易度もさほど高くありませんが、専門用語も多く使われているので気を抜かないことが重要です。
キャリアップや転職に役立つ知的財産管理技能検定
知的財産に関する知識は、あらゆる職種・業種で必要となります。
公式HPに載っている実際に合格した人の体験談によると、30代~40代でキャリアアップや転職のために知的財産管理技能検定の受験を決意した人が多いのがわかります。
法務や特許申請に関わる仕事に就きたい人、すでに就いていて更に知識を深めたい人に人気の検定です。
ただし、現実問題として役に立つのは2級以上でしょう。
まずは3級から挑戦して、2級、1級へとステップアップするのがおすすめです。
「独学」or「通信講座」選べる勉強法
知的財産管理技能検定は独学か通信講座で勉強して試験にのぞみます。
- 独学
- 通信講座
公式テキストを使用した独学
3級であれば独学で勉強する人も多く、書店で販売されている参考書を使用しての勉強となります。
参考書やテキスト類は多く出版されていますが、公式テキストを使用する人が一番多く、評判も悪くありません。
確実合格を目指すなら通信講座
法律知識がない人、独学では不安な人には「スタディング(旧:通勤講座)」のような通信講座の利用がおすすめです。
通信講座は過去問題の傾向などを徹底分析しているので、確実に合格へ導いてくれる利点があります。
スタディングはWeb動画講座を中心とした通信講座で、スマホやパソコンだけで勉強することができます。
紙テキストを使用しない分 受講料が安く設定されており(3級 4,290円)、独学で勉強するのと費用にあまり差はないでしょう。
知的財産管理技能検定のまとめ
- 国家資格のわりに難易度が低い
- 転職などで役立つのは2級以上(まずは3級から挑戦してステップアップ!)
- 3級は基礎知識が問われるが、専門用語が多いので要注意
- 「スタディング」のような通信講座を利用するのがおすすめ
難易度/ 合格率 | / 3級【学科】約54% 【実技】約69% |
受験資格 | 3級なら誰でも受験可能 |
試験形式 | 学科:マークシート(45分) 実技:記述(45分) ※3級の場合 |
試験日程 | 3・7・11月の年3回 |
勉強方法 | 独学・通信講座(スタディング) |
勉強時間 | 2カ月前後(3級受験時の目安) |
受験料 | 3級:11,000円 |
公式HP | http://www.kentei-info-ip-edu.org/ |
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