数十年前までの日本では、ペットと人間が一緒に住むことはありませんでした。
しかし2000年代からは屋内飼育が増え「ペットを飼う」から「ペットと一緒に暮らす」へと徐々に変化しています。
ペットと一緒に暮らす人が増えているからこそ、需要が高まっている「ペット共生住宅管理士」。
2019年に作られたばかりの比較的新しい検定試験のため、名前を聞いたことが無い方もいるのではないでしょうか?
ペット共生住宅管理士はペットと一緒に暮らすための住宅つくりに必要な知識をがあると証明できる検定試験。
この記事では、ペット共生住宅管理士を目指す方に大切な基本やメリット、試験について解説します。
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ペット共生住宅管理士とは
ペット共生住宅管理士とは、内閣府認定の「公益社団法人 日本愛玩動物協会」に認定された検定試験。
ペットと共に暮らす住宅づくりに必要不可欠な知識を取得していることを証明できます。
人間とペットが一緒に暮らすうえで、お互いが過ごしやすい住居環境は絶対条件。
そこで大切なのは、ペットの習性を理解し建物の設備・構造を適切なものに整えること。
そして飼い主の意識変革をすること。
今より一層必要とされているのは、ペット共生住宅を支えるための人材育成。
そのために誕生したのがこのペット共生住宅管理士というわけです。
さらにペット共生住宅の基本水準を底上げするために、
- ペットの生理生体、習性
- ペットに関する法律
- 人間と動物の関係学
に精通する人材が求められています。
ペット共生住宅管理士検定を受講すると、幅広い知識を身につけられますよ!
こんな方におすすめ
- 建築会社にお勤めの方
- 設計事務所にお勤めの方
- 管理会社にお勤めの方
- ペットと一緒に暮らせるおうちを建てたい方
ペット共生住宅管理士を取得するメリット
ペット共生住宅管理士を取得するメリットはどんなものがあるのでしょうか。
ペットにやさしい家作りができる
実際に家でペットを飼っている方は、実生活で活かせます。
ペットを飼っている人でも、全員が正しい知識を持っているとは限りません。
この資格を勉強すれば、ペット共生住宅に関する知識を身につけることができ、理想の住宅づくりを目指すことができるでしょう。
それだけでなく、ペットを飼うための知識やマナー、病気のための備え、災害など、ペットを飼うために必要な知識を幅広く学習できます。
また、新しい住居やリフォームをする際、学んだ知識を活かして、要望を具体的にピックアップすることが可能。
住宅相談でより充実した計画を立てることができるでしょう。
不動産業界の仕事にも活かせる
ペット共生住宅管理士を取得すると、ペット関連の仕事だけでなく不動産業界での就職・転職も有利に。
資格取得のため勉強すると、ペットの習性や適切な飼い方などを踏まえたペット共生住宅に関する知識を取得可能です。
2020年には動物愛護法が改正。
それにより、マンションやアパートでペットを飼える住宅が増えてきました。
もちろん今後もペット共生住宅の需要が高まっていくことは間違いなし。
例えば不動産の営業職に就いた場合、ペットを飼っているお客様に寄り添った提案ができます。
特定の分野に秀でているスタッフがいると、営業力が強くなりますよね。
ほかにも、建築家やインテリアデザイナーの中にも需要に合わせた提案をするために取得するという方が増えています。
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ペット共生住宅管理士の難易度は?
ペット共生住宅管理士の難易度はそれほど難しいものではありません。
公式テキストの重要箇所をしっかり覚えておけば大丈夫!
テキストは「ペットにも飼い主にも優しい住宅の作り方」について網羅しています。
ハイレベルな各分野のベテラン獣医師やペット共生住宅に精通したプロを監修に迎え、専門的なアドバイスが盛りだくさん。
本番の試験は全40問。
制限時間は40分なので、1問につき1分解く時間があります。
ちなみに自分の回答に対する正誤や、獲得点数は表示されません。
しかしよっぽど点数が悪くない限り、落ちることはないでしょう。
ペット共生住宅管理士を取得するには?
ペット共生住宅管理士の受験資格を得るにはどんな条件があるのでしょうか。
取得の条件は?
ペット共生住宅管理士の試験を受けるためには、まず「2級愛玩動物飼養管理士」を取得しておく必要があります。
2級愛玩動物飼養管理士の合格基準となる点数は公表されていませんが、2級の合格率は約8割。
こちらに関してもテキストなどで勉強しておけば、ほぼ心配はないでしょう。
2級愛玩動物飼養管理士では、ペットの適切な飼育方法などを学びます。
よってペット共生住宅管理者資格は、愛玩動物飼養管理士の延長のようなものと考えればいいでしょう。
試験はパソコンからオンラインで受験可能。
試験を受けに行かなくてもいいので、いつでもどこでも誰でも受験できるというのはいいですよね。
検定料は?
ペット共生住宅管理士取得にかかる費用は以下の通りです。
費用
- テキストと検定のセット 20,000円(税込)
- 検定のみ(テキストなし) 5,000円(税込)
公式テキストは購入しなくても受験は可能です。
しかし試験は主にテキストから出題されるので、テキストを買っておいた方がおすすめ。
支払い方法はクレジットカードのみなのでご注意を。
利用できるカードは以下の通りです。
支払い方法
- VISA
- Master
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
ペット共生管理士の勉強法は?
できればテキスト全てを覚えるのが理想ですが、ちょっと難しいですよね。
しかし特別な勉強方法は必要ありません。
覚えるまで何度も読みこみ、ポイントをチェック
「大事そうだな」と思うポイントにマーカーを引き、覚えるまで何度も読み込んでおきましょう。
ダラダラ全部読んでも頭に入らないので、重要箇所に的を絞りメリハリをつけることが大切。
もし初見の問題に出会ってしまった場合でも
- ペットが快適に暮らすための一般常識
- 共同住宅(マンション・アパート)での一般的なマナー
- 動物が苦手な人への理解・配慮
を把握しておけば、前後の文章から推理して正解を導き出すことが可能です。
ぶっつけ本番は不安…という方は「お試し検定」も活用しよう
本番の試験を受ける前に模擬試験を受けておきたいですよね。
公式会員サイトの試験問題にログインすれば、「お試し検定」というものがあります。
問題は全部で3問。
しかし同じ問題しか表示されないようなので、模擬試験をやるとしても1回で十分でしょう。
どのような問題がでるのか、把握できるのでしっかりと試験に望めますね。
まとめ
ポイント
- ペット共生住宅管理士とは、内閣府認定の公益社団法人 日本愛玩動物協会に認定された通信講座
- 日常生活に活かせる他、ペット関連や不動産業界の就職・転職にも有利
- ペット共生住宅管理士試験の難易度は高くない
- 勉強方法はテキストの大事ポイントに線を引き、よく読み込んでおくこと
- 試験は40問、制限時間は40分
- 事前に2級愛玩動物飼養管理士資格を取得しておく必要がある
- テキスト込受講料:20,000円(税込) テキストなし試験料のみ:5,000円(税込)
ペットも飼い主もお互いに快適な生活を送るためには、ペット共生住宅に関する知識が必要不可欠です。
これからペット共生住宅、集合住宅を建てようと思っている方に必要な知識が効率よく学べるペット共生住宅管理士はうってつけの資格と言えるでしょう。
また、ペットを飼育している入居希望者がいた場合、入居後にペットトラブルを起こさない判断するために行う入居者の審査に必要な項目も学習できますよ。
あらかじめ飼育規則を整えておくことで、後々のトラブルの回避が出来ます。
より質の高いペット共生住宅を作るためにも、ペット共生住宅管理士資格の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
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