労働に従事するすべての方、あるいは求職中の方にとって、自分のキャリアプランは大きな関心事。
近年の働き方改革で雇用形態や労働環境の多様化が進む反面、職業の選択肢が増えすぎたことでかえって自分が何をしたいかわからないという方も増えてきました。
また、激変する社会にあって私たちは常にストレスにさらされ、職場での人間関係などの悩みも尽きないですよね。
そんな時に必要とされるのが、キャリアコンサルタント。
人の役に立つことができるキャリアコンサルタントですが、中には「キャリアコンサルタントは仕事がない」、「役に立たないから資格を取る意味がない」という声もあるそう。
そこで今回は、
- キャリアコンサルタントは仕事がない?
- キャリアコンサルタントは役に立たないから資格を取る意味がない?
の2点について解説していきます。
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キャリアコンサルタントは仕事がない?
まず、キャリアコンサルタントは仕事がないのかどうかからについて見ていきましょう。
キャリアコンサルタントは仕事がない!といわれる理由として、大きく以下の3点が挙げられます。
ポイント
- キャリアコンサルタントは業務独占資格ではない
- 正規雇用が少ない
- 有資格者よりもキャリア支援経験者が優遇される
キャリアコンサルタントは業務独占資格ではない
キャリアコンサルタントには仕事がないといわれる理由の1つ目は、キャリアコンサルタントは業務独占資格ではないということ。
キャリアコンサルタントは国家資格ですが、そう聞いて多くの方がイメージするのは、その資格を持っている人でなければできない独占業務があるということですよね。
ところが、キャリアコンサルタントにはこの独占業務が存在しません。
注意すべきは、「キャリアコンサルタント」という肩書きそのものは、試験に合格し登録を終えてからでないと名乗れない点。
ところが、キャリア支援の仕事そのものは特に資格がなくても誰でも行えるのです。
資格を取得しても仕事に直結しないのが、キャリアコンサルタントは仕事がないといわれる理由のようです。
正規雇用が少ない
キャリアコンサルタントには仕事がないといわれる理由の2つ目は、正規雇用が少ないこと。
キャリア支援を行う機関といえば、ハローワークや自治体の就労支援窓口などでの相談員などが思い付きますよね。
ところが、実際にはこういった求人はほとんどなく、あったとしてもアルバイトや派遣などの雇用形態ばかり。
加えて、給料も非常に安いのが現実です。
安月給で雇用も安定しないとなると、なかなか仕事へのモチベーションも上がらないですよね・・・。
また、先述の通り、キャリア支援に関する業務は資格を持っていなくても行えます。
そのため、キャリアコンサルタント資格を必須としていない求人も多く、せっかく取得した資格を活かすことができないといった悩みも。
有資格者よりもキャリア支援経験者が優遇される
キャリアコンサルタントには仕事がないといわれる理由の3つ目は、有資格者よりもキャリア支援経験者が優遇されること。
キャリアコンサルタントは国家資格ということもあり、取得するまでの努力・忍耐力そのものは大きな評価に繋がります。
ただし、資格を取得したからといって即戦力になるかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
たとえ資格を有していても、キャリアカウンセリングを実際に行えるだけの能力があるかどうかは別問題だからです。
どういうことかというと、キャリアコンサルタント資格は未経験者にも門戸が開かれており、厚労省認定の養成講座を修了することで受験資格が得られます。
養成講座では実技試験に合格するためのロールプレイング対策も行われますが、あくまで「試験に受かるためのもの」であり、カウンセリング力そのものを養うわけではありません。
晴れてキャリアコンサルタントになれたとしてもカウンセリング経験が皆無もしくは乏しいとなると、キャリア支援の経験を積んできた方になかなか実力で勝ることができないのです。
こういった点から、キャリアコンサルタントには仕事がないといわれているようでした。
キャリアコンサルタントは役に立たないから資格を取る意味がない?
キャリアコンサルタントについて「仕事がない」という意見以外にも、「役に立たないから資格なんか取る意味がない」という声も挙がっていました。
なぜこういった意見が出てくるようになったのか調べてみたところ、
注意ポイント
- 資格取得までのコスパが悪い
- 「資格を持っているからこそできる仕事」は存在しない
の2つが主な理由のようでした。
資格取得までのコスパが悪い
キャリアコンサルタントは役に立たないから資格を取る意味がないといわれる理由の1点目は、資格取得までのコスパが悪いこと。
大前提として、3年以上の実務経験がない場合、厚労省が認定するキャリアコンサルタント養成講座を修了することで受験資格を得られます。
養成講座の多くは座学と演習を組み合わせたもので、中にはリアルタイムでの講義への出席が求められる場合も。
時間を融通しづらい方にとっては、講義への参加が負担に感じてしまうケースもあるでしょう。
また、時間だけではなく費用もかかるのが辛いところで、キャリアコンサルタント養成講座の多くは、20万~40万円の費用が発生します。
決して「安い」とはいえない価格帯ですから、受講をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
何より、せっかくこれだけの時間とお金をかけて資格を取得しても、それを活かせる場がなかなか無いという現実があることは先述の通り。
これらのことが、キャリアコンサルタント資格は役に立たない、取る意味がないといわれている理由です。
「資格を持っているからこそできる仕事」は存在しない
キャリアコンサルタントは役に立たないから資格を取る意味がないといわれる理由の2点目は、「資格を持っているからこそできる仕事」は存在しないということ。
どうせ資格を取得するのなら、その強みを活かした業務をしたいと考えるのが自然ですよね。
ところが、キャリアコンサルタント資格には独占業務が無いため、せっかく資格を取得しても役に立たない、意味がないという声が挙がっています。
キャリアコンサルタントを取得する意味はある
- 資格取得までのコスパが悪い
- 独占業務が無いから意味がない
と言われていますが、本当に取得する意味はないのでしょうか?
キャリア相談の需要は確実に高まっています。
資格を保持していればキャリアコンサルティングに必要な知識・スキルを身に付けていることを証明できますから、相談者側の信頼を獲得することには繋がりやすいはずです。
どんなにインターネットが発達し、個人で情報を入手しやすい時代になっても、やはりその道のプロに相談して悩みを解決したいと考えている方は多いはず。
そんな方のためにも、キャリアコンサルタント資格を取得するまでに身に付けた理論やスキルは、決して無駄にはならないでしょう。
キャリアコンサルタントは仕事がない、役に立たない、意味がないといった世間の声に惑わされる必要はありません。
「悩める人の力になりたい」というあなたの純粋な思いを、どうか真っ直ぐに貫いていってください。
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まとめ
ポイント
- キャリアコンサルタントが独占できる業務は存在しない
- キャリアコンサルタントとしての正規雇用は少なく、給料も安い
- 実際の求人は有資格者よりもキャリア支援経験者が優遇される
- 資格取得までに要する時間・費用が大きい
- キャリア支援を必要としている人はたくさんいる
- 資格取得までに身に付けた理論・スキルは決して無駄にはならない
キャリアコンサルタントは仕事がないのか、役に立たないから資格を取得する意味がないのかどうかについて解説してきました。
資格に関する悪い面ばかりを耳にしてしまうとマイナスな方向に気持ちを引っ張られがちですが、決して悩む必要はありません。
キャリアコンサルタントとしてのあなたの活躍を必要としている方が、必ずどこかにいるはず。
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