「簿記2級の資格が欲しいけど、あまりお金をかけらなれない。」
「簿記2級は独学でも合格することは可能?」
このように考えたことがある方はいるでしょう。
独学で簿記2級を取得することができるなら挑戦したいと思いませんか?
- 独学で始めたいけど、どのように勉強を進めていけばいいのかわからない
- テキストや問題集の選び方がわからない
- どのくらい時間がかかるのか、お金はどのくらいかかるのか
市販テキストだけで勉強するメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。
簿記2級検定とは
簿記2級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
受験科目 | 商業簿記 | 商業簿記 |
工業簿記 | ||
難易度/合格率 | /10%〜30% | /40%〜70% |
問われる内容 | 高度な商業簿記・工業簿記の習得。 | 基本的な商業簿記の習得。 |
財務諸表を読んで経営内容が把握できるなど、会計実務を踏まえた処理や分析を行うことができる。 | 小規模の企業や個人商店における会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うことができる。 | |
試験形式 | 紙ベースの記述式・パソコンを使用したネット受験 | 紙ベースの記述式・パソコンを使用したネット受験 |
受験資格 | 誰でも可 | 誰でも可 |
試験料 | 4,720円(税込) | 2,850円(税込) |
求められるレベル
簿記2級に求められるレベルは、高度な商業簿記の知識と3級にはなかった工業簿記の知識です。
3級と比べると学習範囲はかなり広く難易度も高くなります。
合格基準
商業簿記6割、工業簿記4割の出題で100点満点。
70点以上で合格となります。
合格率は30%ほどと言われています。
しかし、2021年2月の合格率はたったの8%。
回によってばらつきがあります。
簿記2級は独学可能?
結論から言うと可能です。
簿記2級に独学で合格している方も少なくありません。
しかし、2016年から内容が大きく改定されており、年々難易度が高くなっていることから独学で合格するのは難しいでしょう。
3級とは違い、2級は工業簿記も範囲になります。
2級の学習している方の多くは工業簿記が苦手と言います。
基礎をしっかり作り、繰り返し演習をすることで苦手意識をなくしていきましょう。
簿記2級を独学するメリット・デメリット
独学で学習を進めていくにはメリットもデメリットもあり、自分が独学に向いているのかを知ることが必要です。
メリット
独学のメリットは、以下の点です。
メリット
- 自分のペースで学習を進められる
- 費用が安く済む。
独学のメリットはなんといっても自分のペースで進められること。
まとまった時間がうまく取れない!スキマ時間がしかとれない場合は独学がいいですね。
更にお金をかけられないという人もいいでしょう。
独学で必要な費用はテキストぐらい。
お金をあまりかけられない、自由な時間が少ないという方に向いていると言えます。
デメリット
独学のデメリットは、以下の点です。
デメリット
- 分からなくなってしまうと解決できないので、そのまま放置して進めてしまう。
- 自己管理で進めているので、試験前に時間が足りなくなり最後まで学習が終わらないことがある。
独学のデメリットは、質問できる人がいないということ。
テキストベースでの勉強となってくるので、テキストが理解できないまま進めてしまう恐れがあります。
また、スケジュールも自分で管理する必要があります。
自分でスケジュールを組めて、そのとおりに進めていける自信がない方は向いていないでしょう。
簿記2級の必要な勉強時間
簿記2級を合格するのに必要と言われている時間は350時間から500時間。
しかし、簿記3級の知識を習得しているか初学者かで大きな違いが出ます。
簿記初学者の場合、400時間から500時間、期間にすると6ヶ月から8ヶ月。
簿記3級の知識を習得している場合、300時間から350時間、期間にすると4ヶ月から6ヶ月の時間が必要になります。
試験日に合わせてスケジュールを組み、学習を進めていきましょう。
簿記2級の独学での勉強方法
簿記2級を独学で進めていくには自分で管理や取捨選択をしていく必要があります。
下記に説明します。
ポイント
- 自発的に勉強をする
- 満点を目指す必要はない
- おすすめの独学テキスト
自発的に勉強をする
独学で勉強をするということは、進捗管理をできるのは自分自身のみです。
自分で試験日までのスケジュールを組んで進めていくことになるので、自発的に勉強をする意欲があることが大切です。
満点を目指す必要はない
簿記検定試験の合格ラインは70点以上。
なので、満点を取る必要はありません。
独学で進めていく場合、完璧を目指すのではなく合格を目指すことが重要です。
商業簿記
配点:60点
出題の内容:範囲が広く、覚えることが多め
工業簿記
配点:40点
出題の内容:範囲が狭く、計算がメイン
2級の勉強をしている方の話を聞くと、工業簿記が苦手という方が圧倒的に多いです。
しかし、工業簿記は範囲が狭く計算のパターンも決まっているので、やり方を覚えれば満点を取ることも可能。
苦手意識を克服して、満点を目指してください。
こうすることで、商業簿記は残りの30点以上を得点すれば良くなります。
全体で8割から9割を得点することを目指しましょう。
おすすめの独学テキスト
独学用の簿記のテキストはたくさん出版されていますが、どのテキストを使用しても合格を目指せるようになっています。
その中でもおすすめのテキストは次の通り。
スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 工業簿記
「スッキリわかるシリーズ」は物語仕立てなので、内容がわかりやすく簡単に理解をすることができます。
文字だけのテキストと比べると、内容がすんなりと入って来るのでどんどん学習を進めたくなるテキストです。
みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商2級 商業簿記 工業簿記
「みんなが欲しかったシリーズ」は、カラー印刷でイラストを多用しているので、初めて簿記を勉強する方にも理解しやすくできています。
問題はしっかりと試験範囲を網羅しているので試験対策も万全です。
資格取得を急いでいない方、自己管理ができる方、わからないことを放置せず解決できる方は独学向き。
勉強に慣れている方や、独学での資格取得経験のある方も独学向きと言えます。
逆に、自己管理が苦手なタイプは、独学で進めていくことは難しいです。
簿記2級はユーキャンがオススメ
独学で簿記2級を取得するのは難しいと感じた方には通信講座をおすすめしました。
その中でもおすすめはユーキャンの簿記2級通信講座。
ユーキャンはサポート体制も充実しています。
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まとめ
簿記2級は独学可能? 市販テキストだけで勉強するメリット・デメリットについてお伝えしました。
ポイント
- 簿記2級は独学可能だが範囲が広く難易度は高め
- お金をかけず自分のペースで学習を進められる
- 必要な学習時間は350時間から500時間
- 工業簿記で満点、残りを商業簿記で得点するのが効率良い
- 8割から9割の得点率を目指す
- テキスト選びが大切
- 独学には向かないと感じたら通信講座が良い
簿記2級は独学で合格可能な資格です。
ライフスタイルや予算、向き不向きに合わせて独学か通信教育かを見極めることが合格への近道となります。
ご自身に合った学習スタイルで、合格を目指していきましょう。
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