「アロマセラピー」というのはよく聞く単語ではありますが、どんなことをするのかピンと来ないと思う方も多いですよね。
アロマセラピーはアロマオイルを使った美容や健康のためのケアで、知識さえあればご自宅でも楽しむことができます。
しかし、正しい知識がなければ失敗してしまう初心者の方が多いのも事実。
そこでおすすめなのが、「アロマセラピスト」というアロマセラピーに関する資格を取得すること。
資格を取得することで、ご自身やご家族のために知識を活用できるだけでなくアロマセラピストとして働くこともできます。
1つご注意いただきたいのが、アロマセラピストの資格は2つの協会が認定しており、難易度がそれぞれ違います。
記事の中でそれぞれの違いも解説しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
アロマセラピストとは?
まずは、アロマセラピストとはどんな資格なのか解説していきます。
いずれの協会の資格も、アロマの種類だけ学べばなれるというわけではなく、アロマを用いたケア全般について学んだ方に与えられる資格と考えておくと間違いないでしょう。
アロマのプロとして活動できる資格
アロマセラピストとは、アロマに関してのプロとして活動ができるようになる資格です。
アロマオイルの種類はもちろん、アロマオイルを用いたフェイシャル・ボディのトリートメント技術、アロマがメンタルに与える効果、アロマを用いた化粧品の製造法などカリキュラムは多岐にわたります。
幅広く学ばなければならないため、資格取得のための学習は不慣れな方だと大変と感じる方も多いかもしれません。
しかし、初心者でも学びやすい通信講座やテキストもありますので、身構えずチャレンジしてみてくださいね。
アロマセラピスト資格はこんな方におすすめ
アロマセラピストの資格が特におすすめなのは、以下のような職業に就いている・これから転職を考えている方です。
必要な職業
- アロマサロン経営者・従業員
- アロマに関するカルチャースクールの講師
これらの業界に勤務する方にとって、アロマセラピストの資格はほぼマストと言っても過言ではないでしょう。
施術者や講師のアロマに関する知識と技術が、そのまま店舗・スクールのクオリティに直結してくるためです。
また、以下の職業の方は必須ではありませんが、アロマセラピストの資格を取得しておくことで仕事の幅が広がります。
おすすめ職業
- 医療従事者
- 介護従事者
- 美容部員
- その他美容業界の職種の方
医療や介護の現場で、患者さん・利用者さんのためにアロマの知識が役立つ場面もあるでしょう。
また、アロマとは直接関係のない美容関連の職種の方でも、アロマの知識があることでお客さんのニーズに応えることができるかもしれません。
「アロマセラピスト」という名前の資格は2つあるため注意!
冒頭でも述べた通り、アロマセラピストという名前の資格は2つの協会が認定しており、それぞれ内容と難易度が異なります。
ただ、アロマの知識やトリートメント技術について学ばなければならないのはどちらの協会の資格も同じ。
どちらのアロマセラピスト資格がご自身に合っているのか、比較検討してからチャレンジするのがおすすめです。
ここからはそれぞれの協会のアロマセラピストについて紹介していきます。
日本メディカル心理セラピー協会のアロマセラピスト
まずは、日本メディカル心理セラピー協会が認定しているアロマセラピスト資格について紹介していきます。
後述する日本アロマ環境協会の資格よりは難易度が低く、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
アロマセラピスト資格取得の流れ
こちらのアロマセラピスト資格を取得するには、在宅でペーパーテストを受験して協会に提出することが必要です。
公式サイトから受験申込みを行い、受験代金引換で受け取ったのちそのままご自宅で受験するだけなので簡単。
ただ、受け取ったらいつでも受験できるわけではなく、指定された期間の間に受験して提出する必要があるので注意してください。
受検後は返信用封筒で提出し、合格発表は合格通知日以降に公式サイトで合否の確認をするのみです。
合格者は認定証を発行してもらうことができて、資格取得となります。
ただし、これはあくまでも資格のみ取得の場合。
通信講座を受講すると、もっと簡単な別ルートで資格取得まで進むことができます!
資格取得の難易度は? 独学は可能?
受験資格は特にないので、豊富な知識があれば独学は可能。
しかし、在宅でペーパーテストを受けるルートでアロマセラピスト資格にチャレンジする場合、初心者の方にとっては難しいかもしれません。
なぜなら、協会が公式テキストなどを用意しておらず、過去問なども非公開のため。
70%の正答率で合格の試験ですが、何を目安に学習していいかの判断が難しいため、アロマに関しての基礎知識がなければ厳しいと言えるでしょう。
初心者にはSARAスクール受講がおすすめ
そういうこともあり、初心者の方は「SARAスクール」が開講している通信講座を利用するのがおすすめです。
講座で試験内容の学習が進められるほか、SARAスクールは協会認定校のため、「プラチナコース」というコースなら課題提出だけ(無試験)でアロマセラピストの資格を取得することができます。
自信のない方でも問題なく資格取得まで進めることができますよ!
資格のために必要な費用を解説
日本メディカル心理セラピー協会のアロマセラピスト試験の受験料は10,000円です。
また、合格後に希望者には認定証・認定カードの発行を行っており、それぞれ5,500円で送ってくれます。
特に講座を利用しない場合はこれらの金額のみですが、SARAスクールの講座を利用する場合はその費用もかかります。
SARAスクールのアロマ講座は2つのコースがあり、試験を自分で申し込む「基本コース」は85,000円、無試験で資格を取得できる「プラチナコース」は105,000円。
プラチナコースには受験料がかかりませんので、これだけで資格取得まで進めますよ!
日本アロマ環境協会のアロマセラピスト
もう1つのアロマセラピスト、日本アロマ環境協会の資格について紹介していきます。
日本メディカル心理セラピー協会の資格よりも難易度が高い資格です。
アロマセラピスト資格取得の流れ
こちらのアロマセラピストは、同協会のアロマテラピーアドバイザーの上位資格のため、まずはこちらからチャレンジする必要があります。
アロマテラピーアドバイザーは初心者向けの資格ですので、未経験の方でも挑戦しやすい資格。
協会の「アロマテラピー検定1級」に合格し、協会に入会した上で所定の講習会を受講するとアロマテラピーアドバイザーになることができます。
そこから、認定スクールでアロマセラピスト必須履修科目を履修した上で、筆記試験と実技試験に合格し、カルテ演習を履修することでアロマセラピストの資格を得ることができます。
資格取得の難易度は?独学は可能?
こちらのアロマセラピスト試験は独学できません。
さらっと紹介しましたが、日本アロマ環境協会のアロマセラピストは、前提となる下位資格がある上に、スクールへの通学が必須で実習も何度も行う必要があります。
必須履修科目だけでも30時間あり、しかもこれだけでは試験の範囲を網羅していません。
試験勉強までこなしたいのなら146時間の標準カリキュラムを受講しなければならず、仕事をしながらの場合はなかなか大変と感じる方が多いでしょう。
また、アロマテラピー検定1級・アロマセラピスト試験と2回の試験をパスしなければならないことから、こちらのアロマセラピスト資格は難易度とハードルが高い資格と言えます。
資格のために必要な費用を解説
アロマセラピスト資格取得までに必要な費用は以下の通りです。
必要な費用
- アロマテラピー検定1級受験料:6,600円
- アロマテラピーアドバイザー認定講習会受講料:5,236円
- 日本アロマ環境協会入会料:10,000円
- 日本アロマ環境協会年会費:12,000円
- アロマテラピーアドバイザー資格認定費用:10,450円
- 必修科目受講料:400,000円前後(スクールによって異なります)
- アロマセラピスト学科試験受験料:5,236円
- トリートメント実技試験:52,360円
- カルテ演習:52,360円
- アロマセラピスト資格認定費用:10,450円
このように、各ステップで費用が必要になります。
まとめ
今回はアロマセラピスト資格について紹介しました。
2つの協会が認定している資格があり、どちらもアロマテラピーについて詳しく学ばなければ与えられない資格です。
ただし、その難易度はそれぞれ大きく異なります。
日本メディカル心理セラピー協会のアロマセラピスト資格は独学可能ですが、日本アロマ環境協会は独学不可。
日本アロマ環境協会の資格は比較的難しいですが、日本メディカル心理セラピー協会のものは通信講座を利用すれば簡単に取得できます。
初心者の方やお忙しい方は日本メディカル心理セラピー協会のアロマセラピスト資格がおすすめですよ!