お酒を飲んでいないのに、アルコールチェッカーに引っかかることがある、という話を聞いたことはありませんか?
アルコールチェッカーの販売元のホームページを見ても、「飲酒以外でアルコールチェッカーが反応してしまう場合」について説明が掲載されています。
実は、発酵食品もアルコールチェッカーが反応してしまう原因の一つ。
日常的に口にする機会が多いので「自分も引っかかってしまうのでは!?」と心配な方もいるかもしれません。
この記事では、発酵食品がアルコールチェッカーに引っかかってしまう理由について解説します。
発酵食品が好きな方、アルコールチェッカーが心配な方はぜひ参考にしてください。
アルコールチェッカーとは
アルコールチェッカー(アルコール探知機)は、飲酒運転の防ぐため、もしくは飲酒運転の取り締まりのために使用される道具です。
息を吹きかけると、体内のアルコール濃度を測定することができます。
なぜアルコール値を測定できる?
息をふきかけただけで、なぜ体内のアルコール濃度を測定できるか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
人間の体は、摂取したアルコールを肝臓で分解します。
その際にアルコール成分が血液とともに体内を巡るため、肺にもアルコール成分が到達。
息をふきかけると、肺のアルコール成分の一部が一緒に排出されるため、アルコールチェッカーが反応する仕組みです。
アルコールチェッカーの種類は?
アルコールチェッカーは2種類あります。
半導体式ガスセンサー | ・価格が安い ・小型で持ち運びやすい ・感度が高く、短時間で測定できる ・アルコール以外の成分に反応しやすい |
電気化学式(燃料電池式センサー) | ・精度が高く、アルコール以外の成分に反応しにくい ・耐久性が高く、消費電力が必要ない ・測定に時間がかかる ・価格が高い |
アルコールチェッカーは、使い方によっても精度が変わってきます。
吹きかけタイプの他には、ストロータイプ、マウスピースタイプの測定方法も。
最も精度が高いのは、マウスピースタイプと言われています。
アルコールチェッカーが反応する可能性があるもの
アルコールチェッカーはアルコール成分に反応するよう設計されています。
そのため、飲酒をしていなくても反応してしまう場合があるのだとか。
アルコールチェッカーが反応する可能性があるものとして、次のようなものが挙げられます。
- 直前に摂取した飲食物(味噌、パン、清涼飲料水など)
- タバコ
- 口臭ケア用品
このうち、「直前に摂取した飲食物」に発酵食品が含まれます。
なぜ反応してしまうのか、それぞれ理由を調べてみました。
直前に摂取した飲食物
アルコールチェッカーが反応しやすい飲食物を、さらに詳しく見ていきましょう。
食べ物 | ・パン ・味噌 ・発酵食品(キムチなど) ・アルコールを使用したお菓子 |
飲み物 | ・清涼飲料水 ・栄養ドリンク ・ノンアルコールドリンク |
発酵食品やパンは、発酵の過程でアルコールが生成されます。
そのため、発酵食品やパンを食べた後にアルコールチェッカーを使うと、数値が検出されてしまうのです。
他には、香りづけにアルコールが使われているお菓子も要注意。
気がつかないうちに基準値を超えている可能性があります。
清涼飲料水や栄養ドリンクは、香料や成分にアルコールが含まれていることがあります。
また、ノンアルコールドリンクと表示されているビールやチューハイは、実際には微量のアルコールを含んでいることも。
タバコ
タバコを吸った直後は、口内に一酸化炭素が残っています。
その影響でアルコールチェッカーが反応してしまうことがあるようです。
口臭ケア用品
次のような製品は、アルコールチェッカーが反応する可能性があります。
- 歯みがき粉
- マウスウォッシュ
- ミント系のガム、タブレット
口内に残った成分が原因で起こる反応なので、時間をおけば自然と反応しなくなります。
アルコールチェッカーを反応させないために
飲酒以外の理由でアルコールチェッカーが反応する場合、直前の利用や飲食が原因です。
次のような対策で解消できるので、覚えておいてください。
- 20~30分時間をおく
- うがいをする
基本的に、パンや発酵食品は直前に食べなければアルコールチェッカーも反応しません。
アルコールチェッカーを使う予定がある日は、発酵食品を食べるタイミングに注意してくださいね。
ちなみに、トラック、バス、タクシーの運転手は業務前にアルコールチェッカーでの確認を行います。
基準値以上のアルコール成分が確認されると業務に就くことができません。
2022年には、蒸しパンが原因でアルコールチェッカーに引っかかり、処分を受けたバスの運転手もいるほどです。
ご家族に運転手をされている方がいる場合、ぜひ気に懸けてあげてください!
【まだある!】発酵食品の注意点
体にいい、というメリットが注目される発酵食品ですが、実は他にも注意点があります。
アルコールチェッカーに引っかかる、という点も含めて、注意点のほとんどはあまり知られていないのではないでしょうか。
発酵食品を効果的に、安心して取り入れるには、メリットだけでなくデメリットも知っておくこと。
発酵食品について正しい知識を身につけることが大切です。
飲食店での注意点
飲食店の中には、他店との差別化のために発酵食品をメニューに取り入れているお店もあります。
健康や美容に意識の高い方なら、思わず足を運んでみたくなりますよね。
飲食店で発酵食品を取り扱う場合、次のような点に注意する必要があります。
- 衛生管理
- 温度管理
発酵のメカニズムは腐敗と同じです。
つまり、雑菌が混ざると発酵ではなく腐敗になる可能性があるため、発酵食品の取り扱いでは衛生管理が非常に大切です。
また、発酵しやすい温度というものがあるため、季節に応じた温度管理も必要に。
飲食店で発酵食品を扱う際は、専門的な知識を学んでおきたいですね。
手作り発酵食品の注意点
ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなど、家庭で発酵食品を手作りする方もいらっしゃるでしょう。
おうち時間が長くなったことで、新たな趣味として手作りを始めた、という方もいますね。
自宅でも美味しい発酵食品を食べられるのは魅力的ですが、気をつけたい点もあるのでチェックしてくださいね。
- 発酵食品にカビが生えていないか
- 表面にぬめりがないか
- 味や匂いに違和感がないか
発酵と腐敗はとても近いので、保存方法や保存環境の影響で発酵食品が腐敗してしまうことがあります。
特に手作りの場合は雑菌が混ざりやすいため、食べる前にチェックしましょう。
発酵食品を作る際は、作り方だけでなく作る際の注意点、保存方法なども調べておくと安心です。
食べ方の注意点
発酵食品は体にとって良い影響を与えてくれますが、食べ方にも注意したいポイントがあります。
- 食べ過ぎると胃腸を痛めることがある
- 塩分過多によるむくみ、高血圧の原因になる
- 糖質、脂質が多くなりやすい
たくさん食べれば効果がある、というわけではないんですね。
発酵食品は種類が多く、それぞれ適した食べ方があります。
一日にどのくらいまでなら食べても大丈夫、体質的にこれは合わない、といった細かな情報は、自分から調べないと分からないことが多いもの。
発酵食品を食べ続けているのに効果を感じない、という方は、一度食べ方を見直すのもいいかもしれません。
発酵食品の正しい知識を学ぶために資格取得を!
発酵食品は知れば知るほど奥が深い!
発酵食品の知識を正しく学べばさらに楽しめます。
おすすめは資格取得。
発酵食品資格はさまざまありますが、中でも発酵食美インストラクターがイチオシ!
おすすめするポイントは次のとおり。
- キャンペーンを利用すると費用が約1/3になる
- 発酵食品の基礎から応用まで学べる
- 受講から資格取得まで、すべてオンライン上で完結するのでスムーズ
- 認定試験を自宅で受けられる
発酵食品について幅広く学べる講座をお得に受講できるチャンス、ぜひ活用したいですね。
まとめ
ポイント
- 発酵食品を含め、アルコールチェッカーが反応してしまう飲食物がある
- パンが原因で処分を受けたバスの運転手もいる
- 発酵食品はメリットもあるが、注意点も合わせて確認する
美味しくて健康にもいい、ということでファンの多い発酵食品。
実は注意点もあるのですが、あまり知られていないのではないでしょうか。
反対に、発酵食品の効果的な食べ方や意外な発酵食品など、知ればもっと発酵食品を楽しめる知識もあります。
発酵食品が好き、もっと知りたいという方は、発酵食品についてじっくり学んでみるのもいいかもしれません。
あなたの食生活が今以上に充実するかもしれませんよ。