体に良い効果があると言われる発酵食品。
しかし、具体的にどんな効果があって、どんな食品があるのかは知らない、という方は少なくありません。
「効果がない」という声もあり、発酵食品の効果を疑っている方もいるかもしれませんね。
この記事では、発酵食品の効果や具体的な食品をご紹介します。
効果がある理由も合わせて解説しますので、発酵食品が注目される理由も理解できるはず。
ぜひ最後までご覧ください。
発酵食品とはどんなもの?
発酵食品とは、微生物の働きによって食べ物の栄養価が高まり、人間にとって良い効果をもたらす食べ物です。
とても歴史が古く、世界で初めて作られた発酵食品は紀元前5000年ころのヨーグルト、と言われています。
日本でも、縄文時代・弥生時代には発酵食品が存在していたんだとか。
詳しいメカニズムは分かっていなかったでしょうが、自分たちにとって良いものだ、ということを自然と理解していたのでしょうね。
食品を発酵させる微生物には、次のようなものがあります。
- 細菌:乳酸菌、納豆菌、酢酸など
- 酵母:イースト、納豆菌など
- カビ:麹菌、アオカビ、カツオブシカビなど
微生物の種類は実に多様で、食品によって異なる微生物が使われています。
発酵食品の6つの効果
発酵食品の効果は、主に次の6つです。
<発酵食品の6つの効果>
- 栄養を吸収しやすくする
- 免疫細胞の活性化
- 栄養価を上げる
- 旨みが増す
- 保存性が高くなる
- 生活習慣病予防
具体的な内容をそれぞれご紹介しましょう。
効果①栄養を吸収しやすくする
発酵食品は、発酵する課程で微生物がでんぷんやたんぱく質を分解しています。
その結果、人間の体の中で改めて分解する必要がなくなるため、栄養を吸収しやすくなるのです。
効果②免疫細胞の活性化
人間の体にある免疫細胞は、7割が腸内に存在すると言われます。
そのため、免疫細胞にしっかり働いてもらうためには、腸内環境を整える必要があるんです。
発酵食品に含まれる乳酸菌、納豆菌は、腸内環境を整える働きが。
食べ続けることで免疫力アップが期待できますよ。
効果③栄養価を上げる
発酵食品に含まれる微生物は、発酵の過程でさまざまな栄養成分を作り出すことが分かっています。
例として納豆を見てみましょう。
納豆の原料である大豆は、煮豆にして食べるより、納豆の方がビタミンB2が豊富になり、葉酸の含有量もアップ。
また、大豆の状態ではほとんど含まれないビタミンK2も含まれるなど、栄養価がかなりアップします。
効果④旨みが増す
旨みの元になるのは、アミノ酸、イノシン酸、グアニル酸などの成分で、発酵の過程で微生物が食べ物を分解することで生まれます。
その結果、発酵した食べ物は旨み成分がたっぷり含まれていて、味わいや香りにも独特な変化が起こるのです。
効果⑤保存性が高くなる
食品を保存する方法としては、昔から「乾燥させる」「燻製にする」「塩漬けにする」といった方法がとられてきました。
発酵も保存性を高めるために効果的で、発酵に必要な微生物が腐敗菌を寄せ付けないためです。
また、発酵で生成される乳酸、酢酸、アルコールも殺菌効果が高く、雑菌の増殖を抑える効果があります。
効果⑥生活習慣病予防
発酵食品に含まれる酢酸菌には、コレステロール値の上昇を抑える効果があると言われています。
他にも、乳酸菌には悪玉コレステロールを除去する効果があり、発酵食品を食べ続けることでコレステロール値を正常値に近づけることが期待できるのです。
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主な発酵食品と効果的な食べ方
発酵食品にはいろいろな種類があり、それぞれ美味しく食べるためのレシピもあります。
ただ、食べ方によっては発酵食品の効果が半減してしまうこともあるので、効果的な食べ方を知っておきましょう。
<発酵食品の効果的な食べ方>
- 続けて食べる
- 組み合わせて食べる
- 加熱はできるだけ避ける
発酵食品は1回食べれば効果が出る、というものではないので、できるだけ毎日食べ続けましょう。
また、1種類だけ食べ続けるより、いろいろな食品や調味料を食べるのがおすすめ。
発酵食品の中にいる微生物は加熱が苦手なので、できるだけそのまま食べると効果を発揮できます。
発酵食品や発酵調味料はたくさんあるので、好みに合わせて選ぶと続けやすくなるでしょう。
ここでは一部をご紹介しますね。
納豆|たんぱく質豊富で胃腸にやさしい
発酵食品の代表格とも言えるのが納豆。
納豆に含まれる納豆菌は熱や酸に強く、加熱されても大丈夫!
腸までしっかり届いて、腸内環境の活性化に一役買ってくれます。
さらに、発酵によって栄養素が分解されているため、消化吸収されやすいので胃腸に負担をかけにくい食品でもあります。
また、原材料である大豆は、もともとたんぱく質が豊富な食材として有名ですね。
他にも、不溶性食物繊維、亜鉛、サポニン、大豆イソフラボンといった栄養素が含まれていて、免疫力を高める効果があると言われています。
味噌|アミノ酸、ビタミン、ミネラル豊富
味噌には、体内では合成できない必須アミノ酸9種類がすべて含まれているんです!
他にもビタミン、ミネラルも豊富で、消化吸収にも優れた発酵調味料。
抗酸化力も強く、老化予防にも効果があると言われているので、積極的に料理に使いたいですね。
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甘酒|栄養豊富な「飲む点滴」
甘酒は、たっぷりと栄養が含まれていることで、健康食品として一時期ブームになったほど。
ブドウ糖、アミノ酸、ビタミン類がたっぷり含まれた、まさに「飲む点滴」です。
脳の活性化や集中力アップにも効果が期待できます。
甘酒というと冬の飲み物というイメージが強いかもしれませんが、実は夏の暑さを乗り切るためにおすすめの飲み物。
なんと、江戸時代の本にも「夏の飲み物」として紹介されているほどなんですよ。
酢|疲労回復に効果的
発酵調味料の中で最も歴史が古い、と言われているのが酢。
疲労回復、血行促進、高血圧予防など、さまざまな効果が期待できます。
「酢は香りや酸味が苦手…」
そんな方には、黒酢をおすすめします。
一般的な米酢よりも酸味が柔らかく、それでいて栄養価が高いのが特徴です。
蜂蜜やメープルシロップで甘みを加えても飲みやすくなりますよ。
チーズ|カルシウムも豊富
チーズには乳酸菌が含まれ、たんぱく質、脂質、ビタミンA、ビタミンB2などが含まれています。
原材料が牛乳なので、もちろんカルシウムも豊富!
カルシウムは免疫細胞が正常に働くために大切な栄養素なんですよ。
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発酵食品の効果を感じられない4つの理由
万田酵素株式会社の調査によると、発酵食品を取り入れたい人の主な理由は「腸内環境を整える効果」を期待している、ということが分かりました。
しかし、食生活に発酵食品を取り入れてみたものの、残念ながら「効果が感じられない」という方も。
発酵食品の効果が感じられない理由として、次のようなものが考えられます。
<発酵食品の効果を感じられない理由>
- 食生活の乱れ
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレス過多
せっかく発酵食品を取り入れても、食生活全体が乱れていると効果を感じにくくなります。
また、発酵食品は食べ過ぎると塩分過多になる可能性もあるので、適量を食べるのがおすすめ。
早く効果を感じたくて、ついたくさん食べたくなる気持ちも分かりますが、いろいろな食材をまんべんなく食べましょう。
また、運動不足・睡眠不足・ストレス過多は、腸内環境に悪影響を与えると言われています。
発酵食品は万能薬ではなく、あくまで体に良い作用のある食べ物。
健康的な生活を目指しつつ、発酵食品を取り入れることで、より効果を感じられるようになるでしょう。
美容・健康!発酵食品を学ぶなら資格取得がおすすめ
これまで記事を読んで発酵食品に興味を持ったアナタ。
発酵食品の知識を正しく学べばさらに楽しめます。
おすすめは資格取得。
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- 認定試験を自宅で受けられる
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まとめ
ポイント
- 発酵食品は微生物によって栄養価が高まった食品
- 発酵食品には6つの効果がある
- 発酵食品の効果をより感じるためには、食べ方を意識しつつ、生活全体を整えていく
発酵食品についてご紹介しましたが、ここで触れた内容はほんの一部です。
種類が多く、奥が深い世界なので、学べば学ぶほど新たな発見があるはず。
発酵食品についてもっと詳しくなりたい方は、資格取得を目指して勉強するのも一つの方法です。
発酵食品について体系的に学ぶことができ、美味しいレシピを知って食生活に取り入れることも可能です。
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