発酵食品は体にいい、と聞いたことがあっても、具体的な理由を知らない方も少なくないのではないでしょうか。
味噌、醤油、甘酒といった発酵食品には善玉菌が多く含まれ、免疫力の向上や腸内環境の改善といった効果があります。
腸にはたくさんの神経細胞があるので、腸が元気でいることは、体や心の健康にも繋がっていくのです。
そんな発酵食品の魅力を知り、知識や技術を身につけるために発酵料理士講座という講座があります。
基礎から学びたいという方だけでなく、発酵料理の技術を学びたいという方にもおすすめの講座ですので、ぜひチェックしてみてください。
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発酵料理士協会の発酵料理士講座とは
発酵料理士講座は、発酵料理士協会が主催している講座です。
発酵料理士協会とは、食事を楽しみつつ病気予防や未病対策につなげられるよう、発酵食文化の普及を目的として発足した協会。
協会の講師・伏木暢顕氏は、テレビ・ラジオへの出演、書籍の執筆、各地での講演といった活動をしています。
メディアで「発酵王子」と呼ばれているのが、この伏木暢顕氏。
豊富な知識と分かりやすい解説で人気があり、発酵ブームの立役者とも言われています。
書籍が複数出版されているので、目にしたことがあるかもしれません。
<協会が出版している書籍の一例>
- 麹の力を引き出す本(青春出版社)
- 麹の料理(日本文芸社)
- 発酵食を楽しむ十二ヶ月(主婦の友社)
- 麹で甘酒料理帖(アールズ出版)
- 麹の漬け物(主婦と生活社)
- 塩麹と甘酒で作る調味料(日本文芸社)
発酵料理士講座で取得できる資格
発酵料理士講座には4つの講座があり、それぞれ異なる資格を取得できます。
- アドバイザー認定講座
- インストラクター認定講座
- トップインストラクター認定講座
- 協会認定料理教室開校講座
また、資格を取得すると次のような特典も。
- オンラインセミナーへの無料参加
- 資格の活用相談、活動支援
- 発酵料理士協会のロゴを使用できる
それぞれの講座ごとに詳細をご紹介しましょう。
アドバイザー認定講座
<取得できる資格>
アドバイザー
アドバイザー認定講座は、発酵について初めて学ぶ方向けの講座です。
発酵に関する一般的な知識を身につけることができ、資格を取得した後はアドバイザーとして活躍することができます。
<アドバイザー認定講座のカリキュラム>
- 第一章 発酵と腐敗
- 第二章 日本人の身体と発酵食
- 第三章 甘酒①
- 第四章 糠漬け①
- 第五章 納豆①
- 第六章 穀醬(醤油)①
- 第七章 穀醬(味噌)①
- 第八章 米酢①
- 第九章 味醂①
また、加盟校登録することで、アドバイザー資格取得講座を開講することも可能です。
インストラクター認定講座
<取得できる資格>
インストラクター
インストラクター認定講座は、発酵についての知識をさらに深めたい、発酵料理を作れるようになりたい、という方向けの講座です。
発酵についての知識が深まることで、発酵醸造料理人としての基礎が身につきます。
<インストラクター認定講座のカリキュラム>
- 第一章 旨味
- 第二章 身体②
- 第三章 甘酒③
- 第四章 糠漬け②
- 第五章 納豆②
- 第六章 穀醬(醤油)②
- 第七章 穀醬(味噌)②
- 第八章 米酢②
- 第九章 味醂②
- 第十章 受け継がれる日本人のDNA
- 第十一章 出汁のひき方
資格取得後、加盟校登録することで、アドバイザー資格取得講座、インストラクター資格取得講座を開講することができます。
トップインストラクター認定講座
<取得できる資格>
トップインストラクター
トップインストラクター認定講座は、発酵料理の知識をさらに深めることで、専門的な技術を身につけることができる講座です。
トップインストラクター資格を取得すると、和食、イタリアンに造詣の深い伏木氏のオリジナルメソッドである伏木流発酵料理法を身につけることができます。
<トップインストラクター認定講座のカリキュラム>
- 第一章 蔵の仕事
- 第二章 身体③
- 第三章 甘酒③
- 第四章 糠漬け④
- 第五章 納豆③
- 第六章 穀醬(醤油)③
- 第七章 穀醬(味噌)③
- 第八章 米酢③
- 第九章 伝統料理
- 第十章 伏木流発酵料理(合わせる)
- 第十一章 伏木流発酵料理(漬ける)
- 第十二章 伏木流発酵料理(応用)
トップインストラクター資格を取得すると、加盟校登録することで
- アドバイザー資格取得講座
- インストラクター資格取得講座
- トップインストラクター資格取得講座
を開講できるようになります。
協会認定料理教室開校講座
協会認定料理教室開校講座は、資格の取得を目的とした講座ではなく、発酵料理士協会認定の料理教室を開くための講座です。
受講には、トップインストラクター資格が必要になります。
1クラス8名という少人数制が特徴で、オンラインで受講可能です。
<協会認定料理教室開講講座の流れ>
- 第一回(約120分)
教室開催の心構え、料金設定、得意分野と発酵の融合 など - 第二回(約120分)
生徒に伝えるための話術、字や声の大きさなど - 第三回(約120分)
キャンセルポリシーの対応、オンライン講座での注意点など - 第四回(約180分)
教室で出す料理について、米の研ぎ方、野菜の湯がき方など
※実技実況&解説 - 第五回(約120分)
話し方の練習、テキストの作り方など
協会認定発酵料理士料理教室を開校するには、加盟校登録が必要です。
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発酵料理士講座の受講方法・費用
受講方法
発酵料理士講座の受講は、次のような流れになります。
- 申し込み
電話、もしくは専用申込書を使って申し込み
自分に合ったコースが分からない場合、アドバイザーに相談可能 - 教材が届く
希望に応じてレッスンアドバイザーの個別サポートあり - レッスン開始
オリジナルのバインダー形式テキスト、オンデマンド動画を利用しての学習 - 資格取得
カリキュラム修了後、試験に合格することで資格取得
会員登録をおこなうと資格証が発行される
オンデマンド動画は、パソコンやスマートフォンから視聴できます。
また、学習中の質問はメールで受け付けているので、受講中の疑問がそのままになることはありません。
受講期間は最短で3ヶ月、ゆっくりペースだと6ヶ月ほどで修了可能なカリキュラム。
受講期間は1年間ですが、連絡することで延長も可能です。
自分のタイミングで勉強を進められるので、仕事をしながらでも資格取得が目指せます。
試験は2月、6月、10月に行われていて、料金はどの資格も同額で次の通りです。
受験料 | 11,000円(税込) |
登録料 | 11,000円(税込) |
また、資格証の発行には会員登録が必要になり、年会費13,200円(税込)が別途必要となります。
受講料
発酵料理士講座は、認定試験の受験料などは公式ホームページに記載があるのですが、各講座の受講料は公表されていません。
レッスンアドバイザーがコースの内容やおすすめのレッスンを教えてくれるので、費用など詳しい内容が知りたい方は、発酵料理士協会へ問い合わる必要があります。
自宅でゆっくり取得をめざすなら発酵食品ソムリエ講座
会社名 | ユーキャン |
講座名 | 発酵食品ソムリエ講座 公式サイト |
取得資格 | 発酵食品ソムリエ (NPO法人発酵文化推進機構認定) |
受講費(税込) | 一括払い:39,000円 分割払い:3,300円×12回 (12ヵ月) 総計:39,600円 |
受講資格 | 特に無し |
標準学習期間 | 4ヶ月 (受講開始から12ヶ月まで指導) |
教材 | メインテキスト2冊 早わかり!発酵食品図鑑100 健康発酵レシピ85 発酵食品手づくりDVD 添削課題集 |
添削 | 2回+在宅試験1回 |
質問 | あり(1日3問まで) |
「年会費を抑えたい!」といった場合おすすめはユーキャン。
ユーキャンの発酵食品ソムリエ講座は、初めて発酵食品について学ぶ人でも安心の内容になっています。
テキストはNPO法人 発酵文化推進機構が監修。
写真やイラストも豊富なオールカラーで、普段本を読まない方でも読みやすいテキストです。
初心者でも3ヶ月で資格が取得できるように設定。
添削課題が認定試験、さらに在宅で受けられるので落ち着いて対応できるのもポイントです。
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まとめ
ポイント
- 発酵料理士講座は、発酵王子・伏木暢顕氏が名誉講師を務める発酵料理士協会が主催する講座
- 講座は全部で4つあり、各講座ごとにアドバイザー、インストラクター、トップインストラクターの資格が取得できる
- 受講料は公表されていないため、協会への問い合わせが必要
伏木暢顕氏は発酵の知識が豊富で、さまざまなレストランで料理監修も務めているほど。
発酵料理について専門的な知識と技術を身につけたい、という方にとって、発酵料理士講座は満足のいく内容になるのではないでしょうか。
公表されている情報が限られていますので、講座内容、受講料をもっと知ってから検討したいという場合、発酵料理士協会へ資料請求をしてみてください。
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