女性に人気の医療事務資格。
スキルアップを目指し資格を取得したいと考える方もいるのではないでしょうか?
医療事務の資格にはいくつかの種類があり、どれを受験しようか悩みますよね。
その数ある医療事務資格の1つである、「メディカルクラーク」。
受験をお考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで、このメディカルクラークについて、
- どんな資格?役に立つ?
- 合格率は?
- 難しいの?
- 勉強方法は?
このような点は気になりますよね。
今回は、メディカルクラークについて、その合格率や難易度・勉強法などを中心に詳しく解説していきます。
メディカルクラークとは
メディカルクラーク( 医療事務審査技能試験 )とは、人気・知名度ともに高い医療事務の代表的な資格。
一般財団法人 日本医療教育財団が試験の実施・認定をしています。
民間資格ではありますが、医療事務としての知識や技術があることを証明することが可能。
45年もの歴史のある資格で、これまでに総受験者数は163万人、合格者数は92万人超え。
医療事務資格の中でも受験者が最も多いのが特徴です。
また、メディカルクラークには受験資格がありません。
例えば学生でも、誰でも受験することができます。
メディカルクラークは何に役立つ?
では、実際にメディカルクラークを取得しているとどんな役に立つことがあるのでしょう?
大まかに挙げると、
- 医療事務職のスキル証明
- 就職・転職活動でのアピールポイントに
- 給与アップにつながる可能性もあり
- 実際の業務で役立つ
このような点が考えられます。
このメディカルクラーク資格を取得していることで、医療事務のスキルを持っている証明になります。
メモ
具体的な医療事務のスキルとは、
- 診療報酬請求事務
- 患者接遇
などが主なもの。
そのため、就職や転職活動の際にもアピールできますし、時給や待遇がアップする可能性も。
そして、もちろん身に付けた専門的な知識・技術は実際の業務で大いに役立ちます。
メディカルクラークは、取得するメリットの大きい資格と言えるでしょう。
メディカルクラークの合格率・難易度
結論として、メディカルクラーク試験については
ポイント
- 合格率は約60%
- 難易度はあまり高くない
このように言えます。
試験名 | 医療事務技能審査試験 |
合格者に付与される称号 | メディカル クラーク®(医科・歯科) |
受験資格 | 不問 |
試験日程 | ・医科:年12回(毎月) ・歯科:年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月) |
実施方法 | 在宅試験 (※受験は日本国内のみに限る) |
試験内容 | 【実技I】 患者接遇/筆記(記述式)/2問/50分 【学科】 医療事務知識/筆記(択一式)/25問/60分 【実技II】 診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検/4問/70分 |
受験料(税込) | 7,700円(※医科・歯科共通) |
申し込み期間 | 当該試験日の2ヵ月前より3週間前まで |
申し込み方法 | ①受験料を銀行振込(財団指定口座)にて納入。 ➁所定の受験申込書に振込明細書を貼付のうえ、日本医療教育財団本部へ郵送。 |
合否の判定 | 得点率70%以上 (学科試験および実技試験I・IIのすべて) |
試験結果の発表 | 試験日から約1ヵ月後に郵送通知 |
気になる合格ラインですが、学科試験および実技試験I・IIのすべての得点率が70%に達した時点で合格になるとのこと。
満点を目指す必要はないため、受験するハードルが少し低くなりますね。
さらに、メディカルクラークの試験には、「試験科目免除制度」があります。
メモ
試験科目免除制度:実技Ⅰ・Ⅱ/学科の3科目すべてを受験し、得点率70%に達した科目は、6ヵ月間に限り受験が免除に。
もし仮に一度で合格できなくても、この制度を利用して再受験が可能なのは有難いですね。
試験も毎月開催されているので、記憶の新しいうちに受験することができます。
また、合格率は、例年60%台と比較的高いようです。
これらの点から、メディカルクラークの難易度はあまり高くないと考えられますね。
メディカルクラークの勉強方法
メディカルクラークの勉強方法としては、
- 独学
- 通学(専門学校・通学制の講座)
- 通信講座
大きく分けるとこの3つが挙げられます。
メディカルクラーク試験合格のための学習時間は、その目安には個人差がありますが、おおよそ60時間以上は必要になってくると言われています。
独学の勉強法
メリットとしては、コストが抑えられますし、自分のペースで勉強できます。
一方で、デメリットとしては、メディカルクラークは医療事務の専門的な知識が問われます。
そのため、未経験・初学習者にはイメージをつかみにくかったり、難易度が高くなったりという点が考えられます。
また、学習のペース配分・教材選びなど全て自己判断・管理。
独学は、計画的に学習を進められて、医療事務の実務経験がある、という方には向いているかもしれません。
通学の勉強法
通学で勉強する方法として、
- 専門学校
- 通学型の講座(スクール)
があります。
通学のメリットとしては、
- 専門知識が豊富な講師から直接学べるので理解を深めやすい
- 不明点をすぐに質問できる
- 目標や目指す方向が同じ人がいる環境のため学習のモチベーションが保てる・上がる
などが期待できます。
一方、デメリットとしては以下の点が考えられます。
- 専門学校や通信講座の費用は高め
- まとまった時間を作る必要がある
費用面については、専門学校は相場として100万円以上はかかるところが多く高額になります。
通学型の講座としては、ニチイの医療事務講座(医科)があります。
講座名 | 医療事務講座(医科) 通学コース |
受講料 | 90,180円 |
開講場所 | 全国約300教室 |
開講日時 | 各教室で異なる |
受講料だけを見ると、9万円ほど。
さらに、通学場所が遠い場合には交通費も別途かかるため注意が必要です。
通信講座の勉強法
通信講座のメリットとして、
- 自分のペースで学習できる
- 比較的費用が低め
- 質の高い教材・テキスト
- 忙しい方でも短期間で合格可能
これらの点が挙げられます。
メディカルクラークの対策を行っている通信講座には、ニチイの医療事務講座(医科)の通信コースがあります。
講座名 | 医療事務講座(医科)通信コース |
受講料 | 60,480円 ※割引制度あり |
学習期間の目安 | 約3カ月 |
テキスト・教材 | ・公式テキスト4冊 ・スタディブック1冊 ・基礎ドリル1冊 ・医療事務ハンドブック ・点数表 等 |
費用は6万円ほどで、通学講座よりも低価格。
また、質にこだわった厚生労働省認定のわかりやすい教材・テキストも信頼性があります。
一方で、デメリットとして
- すぐに不明点を質問できない
- 学習モチベーションを保ちにくい
- ある程度の自己管理・計画性も必要
このような点も少なからず考えられます。
通信講座のカリキュラムにそって学習すれば3カ月ほどの短期間で合格をめざせる内容が用意されてはいます。
しかしながら、期間や学習の進み具合・理解度には個人差あり。
また、サポート体制があるとはいえ通信講座のため、やはりある程度の自己管理も必要になってきます。
通信講座は、忙しくまとまった時間の取りにくい方や、費用をある程度抑えて自分のペースで学習したい方などに適した方法と言えそうです。
まとめ
ポイント
- メディカルクラークとは、一般財団法人 日本医療教育財団が認定する人気・知名度の高い医療事務の代表的資格
- 医療事務職のスキル証明や就職活動・待遇アップなど取得のメリットは大きい
- 合格率は約60%
- 難易度はあまり高くない
- 勉強方法は独学・通学・通信講座があり、おすすめは通信講座
今回は、メディカルクラークについて詳しく解説していきました。
メディカルクラークを受験しようとお考えの方、医療事務の資格選びで迷われている方などにお役立ていただければ幸いです。