お菓子屋さんやケーキ屋さんになりたい!
子どもの頃からそう考えている人も多いのではないでしょうか?
そんな人が取っておきたい資格のひとつに「製菓衛生師」があります。
お菓子屋さんやケーキ屋さんなどスイーツ業界で働くために、絶対に必要な資格はありません。
しかし、製菓衛生師を持っていることでプロとしての技術や知識を持っているということが認められます。
持っているとメリットも色々あるので、スイーツ業界で働くことを目指している方にはおすすめの資格です。
製菓衛生師とはどんな資格なのか?取得方法や難易度、持っているとどんなメリットがあるのかについて紹介します。
\スイーツコンシェルジュもおすすめ/
製菓衛生師とは
資格名 | 製菓衛生師 |
試験地 | 各都道府県 |
受験資格 | 次の条件に該当する者 ・製菓専門学校に1年以上通う ・2年以上菓子製造業に従事する |
受験料 | 試験地により異なる 東京都の場合:9,500円 大阪府の場合:9,400円 |
試験内容 | 4肢択一方式(60問) ・衛生法規 ・公衆衛生学 ・食品額 ・食品衛生額 ・栄養学 ・製菓理論及び技術 |
合格基準 | 1問10点、6科目で600点満点 全科目の合計が満点の6割以上(360点以上) かつ0点の科目がない |
主催団体 | 厚生労働省・各都道府県の福祉保健局など 東京都の場合:東京都福祉保健局 健康安全課(試験・免許係) 大阪府の場合:関西広域連合 |
製菓衛生師とは、厚生労働省が認める国家資格で、製菓に関する必要な知識や技術、衛生管理などを持っていると証明できるものです。
製菓衛生師は一度取得すれば免許更新もなく、一生使える資格。
洋菓子や和菓子などのスイーツだけでなく、パン作りにも活かすことができます。
主な仕事内容は菓子を製造することですが、菓子を作る際にはもちろん衛生管理も必要となるものです。
「衛生師」という名称の通り、製菓に関する衛生面などの知識も学ぶため、安全で高品質の菓子製造を行えるということを証明することができます。
製菓衛生師の資格は「名称独占資格」であり、国家試験に合格しなければ製菓衛生師として仕事をすることができません。
「名称独占資格」というのは、資格を持っている人以外にその名称を名乗ってはいけないという資格のこと。
似たような資格に製菓製造技能士というものがありますが、こちらの資格は菓子製造の技術や知識のみで、衛生管理に関しては問われません。
製菓衛生師という職業があるわけではなく、製菓衛生師を持っていることでパティシエや和菓子職人、パン職人になることで資格を活かしているケースがほとんどです。
製菓衛生師の取得方法
製菓衛生師の資格を取得するためには、受験資格があります。
ポイント
- 製菓専門学校に1年以上通う
- 2年以上菓子製造業に従事する
これらのどちらかに当てはまっている人しか試験を受けることができません。
それぞれについて見ていきましょう。
製菓専門学校に1年以上通う
都道府県知事が指定する製菓専門学校などの養成施設で1年以上学べば、製菓衛生師の受験資格を得ることができます。
卒業していなくても、在学中でも試験を受けることが可能。
製菓専門学校に通うことで、経験がなくても菓子製造や衛生管理の基礎から応用までの知識や技術を学ぶことができ、独学よりも理解が深まるというのがメリットです。
就職や転職までサポートしてもらうことも可能。
しかし、専門学校に通うということは学費が必要です。
独学よりもしっかりと知識をつけられる一方で、費用面ではかなりかかってしまいます。
また、働きながら専門学校に通いたいという人には夜間部の専門学校もあります。
夜間部の場合だと通常よりも費用が抑えられます。
2年以上菓子製造業に従事する
製菓専門学校に通わない場合には、2年以上菓子製造業での実務経験が必要です。
中卒以上であることが条件。
菓子製造業では、レジやホールではなく製造の業務に従事していることが必須。
ひとつの職場だけでなく、複数の勤務先の年数を合計するのも認められます。
原則として、週4日以上、1日6時間以上勤務していることが条件となります。
働いたところの分野にしか強くなれず、製菓に関してまんべんなく知識や技術をつけられるというわけではありません。
労働条件が決められていますので、実務経験は得られても資格勉強をする時間がとれないなどデメリットはありますが、働いて給料をもらいながら知識や技術を習得できるというメリットの方が大きいです。
\スイーツコンシェルジュもおすすめ/
製菓衛生師の難易度
製菓衛生師の試験の合格率は、毎年70~80%ほど。
合格率は高めで、比較的取得しやすい資格です。
合格基準は、6教科600満点で、60%以上で合格。
0点が無いことなど条件になります。
試験の概要は都道府県によって異なります。
受験を予定している場合には、早めに受験予定地の都道府県の主催団体に問い合わせてみましょう。
各都道府県庁のホームページでも確認することができます。
製菓衛生師の試験は、住んでいる場所や勤務地などに関係なく、どの都道府県でも受験可能。
受験日が重複していなければ、複数の都道府県で受験することもできます。
製菓衛生師のメリット
製菓衛生師の資格を取得することのメリットについて紹介します。
信頼性が高まる
製菓衛生師の国家試験は、
ポイント
- 衛生法規
- 公衆衛生学
- 食品額
- 食品衛生額
- 栄養学
- 製菓理論及び技術
これらの6科目の試験を受けます。
専門学校でも必修科目となっていて、しっかりと学習。
衛生の知識を身につけることで、安全にお菓子を作ることができる証明に。
国家資格であるためお菓子作りのプロだということも認められ安心してお菓子作りを任せてもらえるようになりますよ。
就職・転職に有利
スイーツ業界で働くために製菓衛生師の資格は必須ではありませんが、持っていることで就職や転職が有利になります。
求人の中には、製菓衛生師の資格を持っていると優遇されるところもあります。
しっかりと技術や知識を持っていることの証になるので、即戦力として認められるからです。
「食品衛生責任者」を無試験で取得
自分で飲食店などを開業する場合には、「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
通常は講習を受けなければ取得できませんが、製菓衛生師の資格を持っている場合には申請のみで取得可能。
独立開業をスムーズに行うことができます。
ビザ取得に有利
パティシエとして海外で働きたいという場合には、「就労ビザ」を発行する必要があります。
製菓衛生師の資格を持っていれば、就労ビザが取得しやすくなります。
就労ビザの発行には審査があり、
- この人でなければできない仕事なのか
- 働くことで国に利益がもたらされるのか
という点を審査されます。
製菓衛生師の資格は専門性も高く、国家資格であるため信頼性が高まり就労ビザが取得しやすくなるということです。
気軽にお菓子の資格が欲しいならスイーツコンシェルジュがおすすめ
学校通ったり、実務経験はハードルが高い!国家試験じゃなくてもいいから気軽にスイーツ資格がほしい!
そんなあなたにおすすめなのがユーキャンスイーツコンシェルジュ講座。
スイーツについての知識をしっかり学べるこの講座。
趣味から仕事のスキルアップとして幅広く使えます。
まとめ
資格名 | 製菓衛生師 |
試験地 | 各都道府県 |
受験資格 | 次の条件に該当する者 ・製菓専門学校に1年以上通う ・2年以上菓子製造業に従事する |
受験料 | 試験地により異なる 東京都の場合:9,500円 大阪府の場合:9,400円 |
試験内容 | 4肢択一方式(60問) ・衛生法規 ・公衆衛生学 ・食品額 ・食品衛生額 ・栄養学 ・製菓理論及び技術 |
合格基準 | 1問10点、6科目で600点満点 全科目の合計が満点の6割以上(360点以上) かつ0点の科目がない |
主催団体 | 厚生労働省・各都道府県の福祉保健局など 東京都の場合:東京都福祉保健局 健康安全課(試験・免許係) 大阪府の場合:関西広域連合 |
ポイント
- 製菓衛生師は国家資格
- 受験資格は、1年以上製菓専門学校に通っていること、2年以上実務経験があること
- 難易度は低め
- 製菓衛生師の資格を持っていると、製菓や衛生面のプロとして信用性が高まる
製菓衛生師は国家資格で、取得することで菓子製造や衛生面に関して高い知識や技術を持っていると認められます。
製菓衛生師であると名乗ることもできるのでプロだということを証明することもできます。
独立開業や、海外で働きたいというときも有利になるので、持っておくのがおすすめ。
専門学校に通えないという人は、2年以上の実務経験が必要になるので資格取得に向けて早めに行動するようにしましょう!
また気軽にスイーツの資格を取得したいならユーキャンが講座を解説しているスイーツコンシェルジュもおすすめ。
こちらもチェックしてみましょう。